「引越しってどうしてもお金がかかるものよね……」と感じている方も多いのではないでしょうか。でも実は、ちょっとした工夫で費用をぐっと抑えられることをご存知ですか?
引越し業者の料金は、移動距離や時期だけでなく、 荷物の量(トラックのサイズ) によっても大きく変わります。つまり、事前に荷物を減らしておくことが、そのまま節約につながるのです。
荷造りが始まってから「あ、これいらなかったかも」と気づいても、残念ながら手遅れになってしまいます。段ボールに詰めたものは、すべて新居まで運ぶ費用がかかってしまうからです。大切なのは 「荷造りを始める前」 。このタイミングでどれだけ荷物を整理できるかが、引越し費用を左右する大きなポイントになります。
引越しの見積もりでは、荷物の量に合わせて「2トントラック」「4トントラック」といった車両が選ばれます。たとえば単身引越しでも、「2トンショート」から「2トンロング」にサイズが一段階上がるだけで、数万円の差が生じることも珍しくありません。
荷物が減れば、段ボールや梱包材の量も減りますし、作業員の人数も少なくて済む場合があります。通常期(5月〜2月)の単身引越しでも、荷物の多い・少ないで平均3.5万円〜5万円ほどの差が出ることもあります。小さな積み重ねが、大きな節約につながるのです。
捨て活というと、つい服や小物から手をつけてしまいがちですよね。でも費用を抑えたいなら、最初に目を向けてほしいのは トラックの床面積をたくさん占める「大きなもの」 です。
たとえば、使い古したソファやラグは、新居の間取りに合うかどうかわからないことも多いもの。この機会に手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。冷蔵庫や洗濯機など10年近く使っている家電も、輸送費を払って運ぶより、新居で買い替えた方が省エネ性能も上がってお得になる場合があります。また、「とりあえず」で買ったカラーボックスや棚なども、解体して処分するだけでトラックにゆとりが生まれます。
大物をひとつ減らすだけで、トラックのサイズがワンランク下がり、見積もり金額が大きく変わることもあります。ぜひ、大きなものから順番に「本当に必要かどうか」を考えてみてくださいね。

引越しは、自分の持ち物と静かに向き合える、いい機会でもあります。ここで心がけてほしいのが、 「新居の収納に収まらない分は、今の場所でお別れする」 という考え方です。
「いつか使うかも」という気持ちはよくわかります。でも、その「いつか」がなかなか来ないものも、実は多いのではないでしょうか。過去1年間、一度も袖を通さなかった服、「とりあえず」取っておいた空き箱や紙袋、前の引越しから一度も開けていない段ボール……これらを新居に持ち込むのは、使わないものに運送費とスペースを払い続けることになってしまいます。
新生活を、すっきりと身軽な状態でスタートするために、「1年使っていないものはお別れする」というルールをぜひ取り入れてみてください。
捨て活で意外と見落としがちなのが、 「処分のルート」 を確保しておくことです。
引越し直前に「やっぱりこれは処分しよう」と決めても、自治体の粗大ゴミ回収が2週間待ちということはよくある話。結局、捨てるつもりだったものを新居まで運ぶことになってしまった……という経験をした方もいるかもしれません。
こうした事態を防ぐために、まずは自治体のゴミカレンダーを確認して、粗大ゴミの予約を早めに入れておきましょう。フリマアプリやリサイクルショップを活用する場合も、発送や査定に時間がかかるため、見積もりが出る1ヶ月前には出品や持ち込みを済ませておけると安心です。引越し業者によっては不用品の回収をセットで行ってくれる場合もありますが、割高になることもあるので、事前にしっかり確認しておくと良いでしょう。

「捨て活」は、単なる片付けではありません。荷物を減らすことで、引越し費用を抑えられるだけでなく、荷解きの時間も短くなり、新居をより広く気持ちよく使えるようになります。
今回ご紹介した3つのルールを、もう一度おさらいしておきましょう。
まず、大物から手をつけてトラックのサイズを下げること。次に、1年使わなかったものは「運賃の無駄」と割り切って手放すこと。そして、処分の方法を先に決めてタイムオーバーを防ぐこと。
この3つを意識して、まずは大きな家具や家電の「要・不要」からゆっくり見直してみてください。見積もりスタッフが来る頃には、引越し料金がずっとスリムになっているはずです。新生活を身軽で清々しい気持ちで迎えられるよう応援しています。