部屋を掃除したはずなのに、なんとなく空気がどんよりしている。床をきれいにしても、すぐにホコリが積もってしまう。そんなお悩みがあるとしたら、もしかしたら 「照明の笠」と「巾木」 という、見落としやすい2か所に原因があるかもしれません。
照明の笠は空中に浮かぶホコリを受け止める「空の受け皿」、そして巾木は壁際にホコリをため込む「ダストポケット」です。この2か所をていねいに掃除するだけで、部屋の清潔感と明るさが驚くほど変わります。
「巾木(はばき)」とは、壁と床の境目にある細い横木のことです。そして「照明の笠」は、頭上で光を広げてくれる大切な場所。どちらも普段はあまり目が向きませんが、じつはホコリが溜まりやすい場所なのです。
照明の笠にホコリが積もると、光が遮られて部屋全体がじんわり暗くなっていきます。また、電球の熱でホコリが温められることで、あの「なんとなく焦げたようなにおい」が発生することもあります。
巾木はわずか数ミリの段差ですが、静電気の力で家中のホコリが吸い寄せられる場所です。ここにホコリが溜まったまま床を掃除しても、人が歩くたびに巾木のホコリが舞い上がり、すぐにまた床が汚れてしまいます。逆に言えば、巾木をきれいにしておくと、床の掃除がぐっとラクになるのです。
照明の掃除で何よりも大切なのは、必ず電気を消して、笠が十分に冷めてから始めることです。やけどや感電を防ぐためにも、このルールだけは忘れないようにしてください。
道具は軍手かマイクロファイバークロスがおすすめです。高い場所の掃除は、雑巾よりも軍手をはめて指先でなぞる方が、細かい凹凸のホコリまでしっかりキャッチできます。
布製の笠は、水拭きするとシミになることがあるので、エチケットブラシや粘着クリーナーで優しく撫でるように取り除きましょう。プラスチックやガラス製の笠は、柔軟剤を少し混ぜた水で絞った布で拭くと、静電気が抑えられてその後のホコリの付着を防げます。一手間ですが、次の掃除がぐっとラクになりますよ。
巾木の掃除は、かがむ姿勢が少し辛いもの。できるだけ短い時間で、しかも効果が長続きする方法を選んでいきましょう。
まず、いきなり掃除機を当てるのではなく、古歯ブラシや隙間ブラシで先にホコリを床に掃き出してください。巾木の隅にこびりついたホコリは、掃除機だけではなかなか吸い取れないからです。ホコリを床に落としてから、床のゴミと一緒に掃除機で吸い取ると効率よくきれいになります。
仕上げに、数滴の柔軟剤を垂らした雑巾で巾木を拭き上げておきましょう。静電気を防いでホコリを寄せ付けにくくなるため、数か月間はきれいな状態が続きます。一度やっておくだけで、次の掃除がずっとラクになる、とてもおすすめの方法です。

いくつかのアイテムを用意しておくと、隙間時間のついで掃除でもしっかりきれいにできます。
軍手は、照明の笠や複雑な形のシェードの掃除にぴったりです。指先の感覚で細かい凹凸のホコリまでキャッチできます。柔軟剤を水で薄めたものは、静電気を抑えるホコリ除けとして幅広く使えます。伸縮タイプのハンディモップがあれば、脚立なしで高い場所にも安全に届きます。また、掃除した後の巾木の上部にマスキングテープを貼っておく方法もあります。汚れたらテープごと剥がして貼り替えるだけなので、次回の掃除がとてもラクになりますよ。

照明の笠と巾木の掃除は、コツさえつかめば1部屋5分もかかりません。
上(照明)から下(巾木)の順にホコリを落として、仕上げに柔軟剤でコーティングしておく。あとは隙間時間に1か所ずつ、少しずつ攻略していけば十分です。
この2か所がきれいになると、部屋に差し込む光の透明感が変わり、深呼吸したくなるような清々しい空間が戻ってきます。まずは今、リビングの照明をそっと見上げて、ホコリの様子を確認してみませんか?