「毎日掃除機をかけているのに、なぜか部屋が埃っぽい」「帰宅すると花粉症の症状がひどくなる」……そんなお悩みをお持ちではありませんか?
実は、その原因は床ではなく「壁」にあるかもしれないんです。お部屋の面積の大部分を占める壁紙は、空気中に舞うホコリや外から持ち込まれた花粉が付着しやすい場所になっているんですよ。
なぜ垂直な壁にゴミが張り付くのか。そこには「静電気」という厄介な要因が関係しているんです。今回は、壁の汚れを安全に、かつしっかりと落とす拭き掃除の方法をご紹介させていただきますね。
冬から春にかけての乾燥した時期、私たちのお家の中では常に微弱な静電気が発生しています。特に、家電製品の近くや、空気の流れがある場所の壁紙は帯電しやすくて、まるで磁石のように浮遊物を吸い寄せてしまうんです。
ホコリの吸着
繊維クズやダニの死骸などが壁に張り付いて、それがまた新たなホコリを呼ぶという悪循環を生んでしまいます。
花粉の蓄積
外出時に服に付着して持ち込まれた花粉は、家の中で舞い上がって、静電気を帯びた壁にホコリと一緒にしっかりと付着してしまいます。
これらは目に見えにくいため放置されがちですが、蓄積すると壁の黒ずみの原因になったり、お部屋全体の空気を汚し続ける「アレルゲンの溜まり場」となってしまうんですね。
壁紙はデリケートな素材が多いので、いきなり濡れ雑巾でゴシゴシ擦るのはおすすめできません。以下の手順で、優しく効率的に除去しましょう。
ステップ1:【乾拭き】まずは「浮いているゴミ」を払う
いきなり水拭きをすると、ホコリや花粉が水分を含んで泥のようになって、壁紙の凹凸(エンボス)に入り込んで取れなくなってしまうんです。
方法
フローリングワイパーにドライシートを装着して、天井から床に向かって、撫でるように壁全体を拭きます。これだけで約7割の汚れは除去できますよ。
ステップ2:【温水拭き】静電気をリセットする
ドライシートで取りきれない細かい汚れや、静電気による吸着をリセットします。
方法
40℃程度のぬるま湯に、柔軟剤を数滴垂らします。柔軟剤に含まれる界面活性剤には「静電気防止効果」があるので、今後の汚れ付着を防ぐコーティングになるんです。
ポイント
雑巾は「固く」絞ってくださいね。水分が多いと壁紙の糊が剥がれる原因になってしまいます。
ステップ3:【仕上げ】乾燥させて定着を防ぐ
湿った状態だと再びホコリが付きやすいので、最後に乾いたマイクロファイバークロスで仕上げの拭き上げを行うと完璧です。
日本の住宅で最も多い「ビニール壁紙」以外の素材には注意が必要なんです。
ビニールクロス
掃除:可能
凹凸に入った汚れは古歯ブラシで優しく落としましょう。
紙・布壁紙
掃除:要注意
水分にとても弱いので、基本はドライシートのみにしてくださいね。

塗り壁(漆喰など)
掃除:水拭き不可
激落ちくんなどのメラミンスポンジも表面を削ってしまうので使わないでください。

壁の拭き掃除を終えた後、お部屋の空気がフワッと軽くなったように感じられるはずです。見た目にも、壁紙の本来の白さが戻ることでお部屋全体が明るくなって、照明の明るささえ変わって見えますよ。
花粉シーズンが本格化する前に、あるいは大掃除の総仕上げとして。この「壁の静電気リセット」をぜひ試してみてくださいね。深呼吸したくなるような、心地よい室内空間が待っていますよ。