室内空気汚染の原因とは?室内の空気をきれいにする方法とは?

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 空気がきれいなところに行くととても気持ちのいいものです。きれいな空気を吸うと、心身が健康になり体全体によい影響がおよびます。一方で空気が汚い場所にずっととどまっていると、アレルギー症状やほかの悪影響を受けることになるでしょう。

 汚れた空気がわたしたちに及ぼす影響は深刻なので、できるだけいつも身の回りの空気をきれいにしておくことは重要です。特に自分が普段過ごす部屋の空気は意外に汚いことがあります。

 室内の空気汚染の原因と影響、対策について解説いたします。

実は部屋の空気ってこんなに汚れている

自分の部屋はそれほど空気が汚れているとは思わないという方も、自分の部屋の空気がかなり汚いということに驚くかもしれません。外気と室内の空気とを比較すると、室内の空気の方が外気より2倍以上、場合によっては5倍も汚れているのです。外気は花粉や排気ガス、近年では黄砂やPM2.5などの影響で汚れてしまっています。

しかし室内はこの外気が入ってくることに加えて、人体から出るフケや皮膚が剥がれ落ちたもの、衣類や紙製品から出るホコリや繊維、布団から出るダニの死骸、化学物質などが溜まっているので、外気よりもずっと汚れてしまっているのです。さらに料理した調理排気にもリスクがあることが指摘されています。つまり普通の生活を送っているだけでも、わたしたちは常に外気よりもずっと汚い部屋の空気を吸い続けてしまうことになるのです。

部屋の空気汚染が及ぼす影響とは?

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 部屋の空気汚染はわたしたちの体にも心にも悪い影響を与えます。その影響のいくつかを見ていきましょう。

1. 免疫力が低下する

 空気中に舞っているホコリを吸い込んだからといって、すぐに病気になるというわけではありません。外気にも多くのホコリが含まれているからです。しかし空気が汚染されている室内にずっととどまっていると、免疫力が低下していきます。

 体は常に体内に侵入してくる病原体と戦わなければならず、病原菌を撃退するB細胞の働きが過剰になります。これにより免疫のバランスが崩れて風邪を引きやすくなったり、冬の時期はインフルエンザに罹患しやすくなったりするのです。

2. 呼吸器系の病気になりやすい

 室内の空気が汚染されていると、呼吸器系の病気にかかりやすくなります。これは空気中のカビやウイルスが粘膜を攻撃するからです。結果としてのどが痛くなったり、くしゃみが止まらなくなったりします。

 さらに症状が進行すると気管支炎、喘息、肺炎などのリスクも高まります。ペットの毛についているパスツレラ菌は肺炎などを引き起こす菌として知られ、特に糖尿病患者の方にとって危険な細菌です。

3. アレルギー症状が悪化する

 室内の空気には非常に多くの微細なホコリや細菌、ウイルスが含まれています。体内に入り込んだこうした細菌やウイルスを撃退するために免疫が機能した結果、アレルギー症状が悪化することがあります。

 花粉症の方は家に帰ってきても症状が改善しなかったり、別のアレルゲン物質で反応するようになってしまったりすることもあるでしょう。

4. 冷暖房設備の効率が悪くなる

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 部屋の空気が汚いと、エアコンや暖房、空気清浄機などの効きが悪くなります。ホコリや微粒子が空気中にたくさん含まれていると、それらがエアコンなどのフィルターにたまっていきます。

 フィルターだけでなく、通気管、ファンなどにもたまっていくと持っている機能が十分に発揮できません。電気代が余計にかかる、冷暖房設備や空気清浄機が早く壊れてしまうなどの影響も出ます。

5. 生活の質・仕事の質が落ちる

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 空気の汚染によって冷暖房設備の効率が落ちたり、アレルギー症状が悪化したりすると、生活の質そのものに悪影響がおよびます。ボーっとしたり、頭痛が続いたりすると、家事や仕事の質も落ちるかもしれません。室内の空気汚染は生活のあらゆる場面に影響を及ぼすのです。

部屋の空気が汚れる原因とは?

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 室内の空気汚染からくる悪影響から身を守るために、部屋の空気が汚れる原因について考えてみましょう。

1. ホコリ

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 やはりもっとも目につきやすい汚染原因はホコリでしょう。布団や敷物から出てくる汚れで、何もしなくても発生します。ホコリの発生源は非常に多くあり、ハウスダストアレルギーの原因となるので、できる限り除去するのが望ましいでしょう。

2. カビ

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 湿気が溜まっている場所にはカビが生えます。カビも部屋の空気を汚す原因のひとつです。特に水回りの近くにある部屋はカビの胞子が飛んできやすい状態です。冬の時期に暖房をつけると窓が結露するので、より一層カビが生えやすくなります。

3. ペット

 ペットを飼っている方は、そのペットが部屋の空気を汚す原因となっているかもしれません。ペットから抜けた毛、唾液や尿が乾いた後に舞う細菌などによって人体に悪影響が出ることもあります。

4. 化学物質

 わたしたちは日常的に化学物質を頻繁に使っています。体に害のないものも多いですが、室内の空気を汚染する化学物質もあります。特に人工的に匂いをつける消臭スプレーや消臭剤、接着剤やマニキュアに含まれているホルムアルデヒドなどは空気を汚染する化学物質の代表格です。

5. タバコの煙

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 家族の中に喫煙者がいる場合には、タバコの煙が部屋の空気を汚す原因になっている可能性は高いでしょう。室内で吸っていなくても、ベランダなどから室内に汚染された空気が入ってくることがあります。電子タバコは普通のタバコよりも影響は少ないですが、それでも副流煙の問題がなくなるわけではありません。

部屋の空気汚れの対策方法とは?

 部屋の空気を汚す原因は複数ありますが、部屋の空気をきれいに保つためにどのような対策を講じられるのでしょうか。

1. 換気する

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 誰でも簡単に行える対策のひとつが「換気」です。毎日窓を開けて外の空気を室内に入れるようにしましょう。室内に溜まっている汚れを外に追い出すことで、室内の空気をある程度きれいにできます。ただし花粉症の時期などは症状を悪化させる恐れがあるので注意が必要です。

2. こまめに掃除する

 やはり室内の空気をきれいに保つためには、汚れの元を除去するのがもっとも効果的です。ホコリやダニの死骸、布の繊維、カビなど空気を汚染する原因となる物質は、掃除によってかなり取り除けます。特に長い時間を過ごすであろう寝室は特に念入りに掃除するようにしましょう。

3. 帰宅時の「たたき落とし」

 せっかく室内をきれいにしても、屋外から汚染物質を持ってきてしまっては意味がありません。帰宅時には衣服や髪の毛についたホコリ、黄砂や花粉などをたたき落としてから室内に入るようにします。手を洗う、うがいをする、顔を洗うなども効果的な方法です。

4. 空気清浄機を使用する

 室内の空気をきれいにするために空気清浄機を使用するのもよい方法です。すべての部屋に導入するのが難しい場合には、寝室や子供部屋などに設置するだけでも効果が期待できます。

5. 枕カバーや布団カバーを毎日変える

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 もし可能であれば長時間接する枕カバーや布団カバーを毎日変えることで、室内の空気がホコリや剥がれ落ちた皮膚などによって汚染されるのを防げます。

6. 定期的に水拭きする

 室内の空気をきれいに保つため、こまめに掃除することは非常に重要です。さらに汚染物質が空気中に舞いあがるのを防ぐために水拭きすると効果がより一層増すでしょう。特に床をハイハイする小さなお子さんがいるご家庭では効果的です。

7. タバコの煙を室内に入れない

 タバコの煙が室内に入ると、室内の空気はかなり汚染されます。家にいる間はタバコを吸わない、外に出てタバコを吸うようにするなどの対策が必要になるでしょう。

室内の空気を徹底的にきれいにするなら業者に依頼しましょう

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 室内の空気をきれいに保つためには定期的な換気や掃除が不可欠です。ただしそれにも限界があります。そこでエアコンのクリーニングや換気ダクトの清掃など徹底的な掃除がしたいという方は、ハウスクリーニングを請け負っている業者に依頼するのがよいでしょう。

 費用がかかるのでそれほど頻繁にはできないかもしれませんが、プロの技術と専門的な洗剤・器具によって室内の汚れを徹底的に除去してくれます。汚染された空気から一転して、きれいな空気の中で生活できるに違いありません。